活きた人と街を演出する
■不便でも心が通う温かい生活
ここ昨今は福祉の充実から
「生活をしていくには、楽になった」との声が多いですが、その半面に充実すればするほど、
「世話になっている」
「お金がかかる」
等恐縮した不安な声も聞かれます。
ある方がボソッと私に嘆きました。
「お隣やご近所に迷惑をかけることも少なくなり、以前よりは便利になりました」
「食事はお弁当の配食サービス」
「…ありがたいです……でも、…」
各サービス関係者さんは、本当に良くしてくれているらしいのですが、恐縮した思いと与えられたサービスに馴染めず、どこか疎外感を感じているみたいでした。
我々がめざすのは、形では表せない「心の交流」温かい・優しい・愉しい、そして安らいだ」生活を供給したいです。
■活き活きとした生活
「寝てばかりで食欲が…」
「先の不安ばかりで、どないしょうもないけど…」
「今日は何日、何曜日?」
「社会に出たいけど、働き口が…」
時折耳にする言葉です。
もっとひどい人になると、まどろっこしさと自己嫌悪から引き籠もり状態です。
福祉を通じて知り合った方がおっしゃっていました。
【生きる=活きる】ことだと。
どんな形であれ、社会と交流できる喜びと愉しさを実感してほしいし、できると思います。
ただ、現実では多くの問題点があります。
しかし、一番必要とされているのも「活き活きとした生活」だと思いますから、少しずつでも、「活き活き」の輪を広げていきたいです。
■昔ながらのコミュニティー
私どもが目指しているのは【人と人、老若男女の心のふれあい】です。
・家庭での高齢者と子どものふれ合い
・近隣との交流
・意志の伝達と言葉の表現、地域の賑わい
利便性や時間的観念から、忘れられたり拒否され続け失われてきた大きな代償です。
もう一度見直してみませんか。
一人一人から家庭へ、そして近隣から地域へと、失われた代償を取り戻していけば、「心通い合う生活」や「活き活きとした生活」を過ごせると思います。
長文になりましたが、最後までお読みいただいてありがとうございます。これから昔ながらのコミュニティー作りを目指し、人や街の活性化に貢献していきたいと思います。
人だけでなく、動物や自然全てが「笑顔で棲む」街なら愉しいですよね。
2005年2月吉日
安寿〜あんじゅ〜